非喫煙者における肺年齢の基準範囲

  • 福元 耕
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 常喜 眞理
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 稲次 潤子
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 中崎 薫
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 橋本 博子
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 真島 香代子
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 豊原 敬三
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 銭谷 幹男
    東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター
  • 和田 高士
    東京慈恵会医科大学大学院 健康科学
  • 杉森 裕樹
    大東文化大学 スポーツ・健康科学部健康科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Lung Age Reference Interval in Non-Smokers
  • ヒキツエンシャ ニ オケル ハイ ネンレイ ノ キジュン ハンイ

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抄録

目的:「肺年齢」は,身長,性別,1秒量から算出され,呼吸機能を表現する指標である.肺年齢が暦年齢より高い場合,肺年齢が基準範囲から逸脱しているか否かが問題となるが,その基準範囲は設定されていない.非喫煙者の肺年齢について基本的統計量を調査した.<br>方法:東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター人間ドック受診した受診者数7,935名中,呼吸器疾患を保有しない非喫煙者の対象者は30~79歳の男性1,134名,女性1,573名の計2,707名である.年齢階層別に肺年齢を算出,呼吸機能を基に肺年齢基準範囲を検討した.<br>成績:非喫煙で肺機能正常者(平均年齢:男性49.7±10.5歳,女性50.3±11.1歳)の肺年齢の平均は男性52.3±15.6歳,女性45.6±15.7歳であり,その年齢差は男性2.6±12.3歳,女性-4.7±12.4歳であった.肺年齢が暦年齢を超えている場合の基準範囲の幅は男性24.1歳,女性24.3歳であった.それは標準偏差×1.96で計算した.<br>結論:健常者の基準範囲は24歳以上と広いため,健常者に対しては肺年齢を使用して慢性閉塞性肺疾患を予防し啓発するには限界がある.<br>

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