MRIによる内臓脂肪体積測定:内臓脂肪面積計測位置との相関の検討

  • 高柳 有希
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 放射線課
  • 今村 駿
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 放射線課
  • 片山 善博
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 放射線課
  • 武藤 繁貴
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 医務課
  • 大條 浩
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 医務課
  • 増井 孝之
    社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院 放射線科

書誌事項

タイトル別名
  • Visceral-fat Volume Determination by MRI: Examination of Correlations with Visceral Fat Areas at Different Measurement Positions
  • MRI ニ ヨル ナイゾウ シボウ タイセキ ソクテイ : ナイゾウ シボウ メンセキ ケイソク イチ ト ノ ソウカン ノ ケントウ

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説明

目的:MRIを用いて臍を含む複数レベルでの横断面積を計測し,内臓脂肪体積を算出する.これら面積と体積との相関を比較し,体積と相関の強い計測位置を明らかにすることである.<br>方法:同意が得られた内臓脂肪MRI検査受診者(男性177名,女性95名)を対象とした.1.5T MRIを用いてLAVA-Flex法(横断スライス厚5mm)にて腹部骨盤部を撮像した.計測ソフトにて,横隔膜から恥骨までの各断面の内臓脂肪面積を計測した.内臓脂肪体積は内臓脂肪面積の総和にスライス厚5mmを乗じた.Th10/11からL5/S1までの各椎間板レベルと臍レベルの計9断面における内臓脂肪面積と体積を男女別に比較した.<br>結果:男性では,臍レベル(相関係数r=0.8480)よりも有意にL2/3(r=0.9060)とL1/2レベル(r=0.9056)で内臓脂肪体積と断面積の相関が強く,女性では臍レベル(r=0.9560)で体積と面積の相関が最も強く認められた.<br>結論:内臓脂肪体積と相関が強かった面積は,男性では上部腰椎レベル,女性では臍レベルであった.

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