上下肢インピーダンス法による体重体組成計を用いて検討した体組成分類とメタボリックシンドロームとの関連

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タイトル別名
  • Body Composition and Metabolic Syndrome - Evaluation Using a Body Composition Analyzer by the Upper /Lower Limb Impedance Method-
  • ジョウカシ インピーダンスホウ ニ ヨル タイジュウ タイソセイケイ オ モチイテ ケントウシタ タイソセイ ブンルイ ト メタボリック シンドローム トノ カンレン

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抄録

目的:体組成とメタボリックシンドローム(MetS)有病率との関連を検討する.方法:人間ドックまたは健診を受検した中年男女を対象に,上下肢インピーダンス法による体重体組成計を用いて,body mass index(BMI)(B),体脂肪率(F)及び推定内臓脂肪面積(cm2)(V)を測定した.B,F,Vの3項目について,それぞれ基準値の範囲内(○)か否か(×)によって男女別に体組成を8種類に分類し,同日に診断したMetSの有病率を体組成分類毎に検討した.結果:体組成別分類のうち高い割合を示した組み合わせは,男性ではBOFOVO(30.8%),B×F×V×(26.5%),BOF×V×(20.5%)であった.また,女性ではBOFOVO(62.2%)及びBOF×VO(23.1%)であった.また,MetSの有病率は,男性19.7%,女性2.4%であった.男性では,B×F×V× の場合にMetSと診断された者の割合が44.4%と最も多く,BOF×V× が34.7%,BOFOV×が22.2%と続いた.女性では,B×F×V× の場合にMetSと診断された者の割合が43.3%であったが,その他の組み合わせの群でMetSに該当する者は認めなかった.結論:体組成分類を行うことにより,男女別に個々の体組成に応じた具体的な保健指導が可能である.また,MetS有病率の割合は体組成の違いにより差異を認めたことから,体組成分類を行うことによりMetSの高リスク群を抽出することが可能であると考えられた.

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