がん・生活習慣病健診における肝血管腫の検出状況について

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrasonographic Detection Rate and Serial Changes of Ultrasonographic Findings of Hepatic Hemangiomas Detected in Health Check-up
  • ガン セイカツ シュウカンビョウ ケンシン ニ オケル カン ケッカンシュ ノ ケンシュツ ジョウキョウ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

目的:超音波検査において肝血管腫は一般的に描出される所見である.しかしながら,毎年検査を受診していても数年後に始めて肝血管腫が認められたり,肝血管腫を認める症例において突然に検出されなくなったりする症例を経験する.そのような現象について頻度や傾向について検討した.方法:平成8年度から平成16年度までのがん・生活習慣病健診の超音波検査受診者47,557名を対象とした.平成13年度に肝血管腫を認めた243例について病変の大きさ,エコー輝度を調べ,その後の当該病変の検出傾向について検討した.結果:肝血管腫は2,571人に発見され,発見率は54%であった.肝血管腫の74.0%では次年度以降毎年所見を認めた.受診年度によって病変を描出できたり,できなかったりしたのは13.8%で,その後所見をまったく検出できなくなったのは12.2%であった.結論:肝血管腫の病変観察には,このような肝血管腫の検出状況を踏まえて検査することが必要不可欠である.

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ