環境配慮行動における客観的CO<sub>2</sub>排出削減量事実情報提供の効果に関する実験研究

  • 太田 裕之
    東京工業大学大学院 理工学研究科土木工学専攻
  • 藤井 聡
    東京工業大学大学院 理工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • AN EXPERIMENTAL STUDY ON EFFECTS OF PROVIDING OBJECTIVE INFORMATION ABOUT REDUCTION OF CO<sub>2</sub> EMISSION DUE TO PROENVIRONMENTAL BEHAVIOR

説明

現代社会において,CO2排出削減のための環境配慮行動は多様に存在し,そのような中で人々は優先的にいくつかの行動を選択し取り組んでいると考えられる.その行動の選択の際に影響する要因の一つとして考えられる「有効性知覚」は,様々な認知的バイアスの影響により,実際の有効性と必ずしも一致していない可能性があると考えられる.そこで本研究では,CO2排出削減量効果の情報を提供することで,人々の有効性知覚と客観的有効性との間の乖離が減少し,それに伴い行動の効率化がなされるとの仮説を措定し,アンケート調査形式の実験を行った.データ分析を行った結果,事実情報の提供により認知的ひずみは軽減し得るものの,行動意図は十分には効率化されない可能性があるとの結果が示唆された.

収録刊行物

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