断層岩室内浸透率試験による長野県大鹿村における中央構造線断層帯の浸透率分布のモデル化と評価

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF PERMEABILITY DISTRIBUTION OF THE MEDIAN TECTONIC LINE FAULT ZONE IN OHSHIKA-MURA, NAGANO, JAPAN, THROUGH LABORATORY TESTS OF FAULT ROCKS

説明

長野県大鹿村の中央構造線断層沿いに見られる断層岩とその原岩について,室温・乾燥条件のもと,静水圧および三軸変形条件下での窒素ガス浸透率測定試験を行い,地下深部での本断層帯の浸透特性について検討した.静水圧条件での試験では,有効拘束圧が180MPa以下では,断層中心部の断層ガウジ等の未固結断層岩は一般に10-13~10-17m2の浸透率を示し,その周辺の岩石に比べ2桁以上大きな浸透率を示した.断層帯中心部に分布する黒色砂質断層ガウジと領家カタクレーサイトについて三軸変形条件で測定したところ,どちらも変形に伴い浸透率が劇的に変化し,またその変化の様子は両者で大きく異なることが示された.以上の結果から,本断層の浸透率分布は不均質で異方性があり,また断層活動に伴って時間変化しうることが示唆された.

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参考文献 (15)*注記

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