化学物質のリスク評価・管理に関して佐々木研究所が果した役割と歴史的意義
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- 前川 昭彦
- 財団法人佐々木研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- The historical role and significance of the Sasaki Institute in the field of risk assessment/management of chemicals
説明
財団法人「佐々木研究所」は1939年に佐々木隆興博士により設立された公益法人で,研究所 (佐々木研究所) と病院 (杏雲堂病院) の2本の柱よりなり,研究所ではこれまで主としてがんの基礎的研究を行ってきた.1920 年代当時,佐々木隆興博士は既に「化学的形態病理学」なる新たな学問分野を提唱していたが,これはまさしく今日の「毒性病理学」であり,この概念の下で行われた研究において,化学物質のリスク評価の面で真っ先に特筆される研究は,佐々木隆興博士 (初代研究所長) と吉田富三博士 (後に第2代研究所長) による「アゾ色素の一つであるオルト・アミノアゾトルオールによるラット肝発癌実験」である.以来,当所 (主として病理部) では,その伝統を引き継ぎ,化学物質の毒性・発がん性に基づくリスク評価に係わる研究を行ってきている.
収録刊行物
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- 化学生物総合管理
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化学生物総合管理 1 (3), 311-321, 2005
特定非営利活動法人 化学生物総合管理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205254787456
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- NII論文ID
- 130004943357
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- ISSN
- 13499041
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可