書誌事項
- タイトル別名
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- A Patient with Cancer Pain Developing Serotonin Syndrome and Concomitant Acute Dyskinesia Associated with Tramadol Hydrochloride
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説明
<p>患者は68歳男性で,左甲状腺腫瘍未分化転化の診断でレンバチニブを内服中,左鎖骨周囲の腫脹,疼痛がありトラマドールを内服開始した.2日後から下痢,発汗,見当識障害,ミオクローヌスなどが認められたためセロトニン症候群と診断された.さらに手足が動く,体幹をくねらせるなどのジスキネジアがみられた.トラマドールを内服中止したところ,半日でミオクローヌスとジスキネジアは軽快し,翌日には消失した.有害事象発現時における薬剤の時間的関連性から原因はトラマドールであると考えられた.トラマドールはセロトニン再取り込み阻害作用を有するため,セロトニン症候群を引き起こす可能性はあるものの,報告は少なく,ジスキネジア合併の報告はない.トラマドール使用時には,ジスキネジア症状を含む,セロトニン症候群の出現に留意が必要である.</p>
収録刊行物
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- Palliative Care Research
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Palliative Care Research 13 (1), 109-113, 2018
日本緩和医療学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205256132480
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- NII論文ID
- 130006528578
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- ISSN
- 18805302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可