がん性疼痛緩和ケアを目的とした看護師によるマッサージの活用と関連要因の検討

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  • A study on the use of massage by nurses to relieve cancer pain and factors affecting this usage

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説明

【目的】全国のホスピス・緩和ケア病棟におけるがん性疼痛緩和ケアを目的とした看護師によるマッサージの活用状況と, その活用に影響を及ぼす関連要因を明らかにする. 【方法】全国の緩和ケア病棟承認施設に従事し, 臨床経験が2年以上の看護師989名を対象に, 研究者が作成した質問紙調査を行った. 【成績】有効回答数は606名で, その95.7%は日々の看護ケアとしてマッサージを取り入れ, 気持ち良さや不安の軽減などの効果を認識していた. ロジスティック回帰分析の結果, 積極的なマッサージの活用には, 「がん看護の臨床経験年数」が長く(OR: 2.51, 95%CI: 1.20~4.80), 「マッサージに関するアセスメント能力」が高い(OR: 1.18, 95%CI: 1.09~1.27)ことが有意に影響を及ぼしていた. 【結論】より有効なマッサージの活用を行うには, 臨床で培った経験知を活かし, アセスメント能力を向上させる必要がある. Palliat Care Res 2010; 5(1): 101-113

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