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- 竹井 清純
- 宝塚市立病院 緩和ケア内科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of burst ketamine therapy for opioid-resistant pain
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説明
【目的】オピオイド抵抗性の疼痛に対し, バースト・ケタミン療法を施行したところ, 良好な疼痛コントロールが得られた症例を経験したので報告する. 【症例】50歳代, 女性. 中下咽頭がん術後, 遊離空腸間置術後, 永久気管口造設術後, 右胸腔内再発. 右開胸部胸腔内再発に伴う疼痛で経過観察をしていた. 嚥下困難・嘔気で内服困難となり, 疼痛コントロールが不良のため入院となった. その後, オピオイドを増量するも疼痛は改善せず, レスキューの効果も得られなくなったためオピオイド抵抗性の疼痛を疑い, バースト・ケタミン療法を施行した. ケタミンは持続静脈注射で100 mg/日より開始し, 苦痛症状に合わせて24時間ごとに300 mg/日, 500 mg/日と増量を行い, 計5日間の治療の後に中止した. ケタミン投与の経過で, 再びモルヒネの鎮痛効果が得られたのでモルヒネを増量したところ, 疼痛コントロールが良好となり在宅療養が可能となった. 【結論】オピオイド抵抗性の疼痛に対し, バースト・ケタミン療法は有効な治療法になりうると考えられた. Palliat Care Res 2011; 6(2):358-364
収録刊行物
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- Palliative Care Research
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Palliative Care Research 6 (2), 358-364, 2011
日本緩和医療学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205257928448
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- NII論文ID
- 130002084812
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- ISSN
- 18805302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可