発光ダイオードの照射がヒヨドリによる果実の採食行動に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of the application of the colored light emitting diodes on fruit-foraging behavior in brown-eared bulbuls (<i>Hypsipetes amaurotis</i>)
- ハッコウ ダイオード ノ ショウシャ ガ ヒヨドリ ニ ヨル カジツ ノ サイショク コウドウ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
<p>ヒヨドリによる果樹食害の対策法を検討するために、各種光波長の発光ダイオード(LED)を果実に照射し、ヒヨドリの採食行動がどのような影響を受けるかを試験した。実験には、野生から捕獲したヒヨドリを供試した。赤(630nm)、黄(590nm)、緑(525nm)、青(470nm)の4種のLEDと、対照として一般的な蛍光灯を用い、各個体を単独飼育下で実験した。ヒヨドリ5羽に8段階の成熟度の異なるイチゴを同時に提示する選択実験を行なった結果、蛍光灯を照射した対照区でヒヨドリは成熟度が最も高い果実を優先的に選択したが、各色LEDの照射時には、成熟度の高いイチゴを選択する行動に有意差があった。特に青色LED照射時は、ヒヨドリがイチゴを選択するまでの時間が有意に長くなり、イチゴを1つも選択せずに終了した試行が3個体で4試行観察された。一方、ヒヨドリ4羽に7段階の成熟度の異なるブドウを同時に提示する選択実験を行なった結果、いずれのLED照射時においてもヒヨドリは成熟度の高い果実を選択し、その選択行動に相違はなく、青色LED照射時も含め、果実を選択するまでの時間にLEDによる差はなかった。これらの結果より、イチゴでは青色LEDを照射することで、ヒヨドリの採食行動を抑制することが期待できたが、ブドウのようにこの効果が期待できない果実もあることが分かった。LEDの照射によるヒヨドリの果実採食行動への影響は、本来の果実の色により異なることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌
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日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 52 (2), 85-97, 2016
動物の行動と管理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205258886912
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- NII論文ID
- 130006898289
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- NII書誌ID
- AA12018166
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- ISSN
- 24241776
- 18802133
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- NDL書誌ID
- 027497521
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可