Melittia formosana MATSUMURAの奄美大島からの発見

書誌事項

タイトル別名
  • Discovery of Melittia formosana MATSUMURA (Lepidoptera, Sesiidae) in Amami-Ohshima Island, the Ryukyus
  • Melittia formosana Matsumuraの奄美大島からの発見〔英文〕
  • Melittia formosana Matsumura ノ アマミ オオシマ

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説明

1983年に名古屋昆虫館の岡田正哉氏より奄美大島住用村山間で,1980年6月10日に撮影されたスカシバガの写真を受け取った(Fig.1).そのスカシバガはMelittia属のものであるが,今までに日本から記録のない種であることがわかった.そこで1984年より1987年まで毎年奄美大島で本種の探索をしたところ,1♂,4♀の本種の成虫を得ることができた.この大型で後翅基部が青白くかがやく黒いモモブトスカシバは,台湾から記載されたMelittia formosana MATSUMURAタイワンモモブトスカシバに大変よく似ていたので,タイプ標本(♂)のゲニタリアと比較したところよく一致し,奄美大島のMelittiaはM.formosanaであると同定された.原記載は台湾産の不完全なタイプ標本によってなされたものなので,本報に奄美大島産の標本により,♂♀ゲニタリアをふくめて再記載した.本種の食草は確かめることはできなかったが,ケカラスウリTrichosanthes rostrataと思われるカラスウリの局りを飛んでいる2♀とその葉上に止まっている1♀を採集した.

収録刊行物

  • 蝶と蛾

    蝶と蛾 39 (4), 253-258, 1988

    日本鱗翅学会

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