日本産ヒトリガ科の蛹(鱗翅目) : I カノコガ亜科,モンシロモドキ亜科,コケガ亜科

書誌事項

タイトル別名
  • Pupa of Japanese Arctiidae (Lepidoptera) : Part I Syntominae, Nyctemerinae and Lithosiinae
  • Pupa of Japanese Arctiidae (Lepidoptera)(Part1)Syntominae, Nyctemerinae and Lithosiinae

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説明

ヒトリガ科は蛹の形態に基づきSyntominae, Nyctemerinae, ArctiinaeおよびLithosiinaeの4亜科に分けられ,更にLithosiinaeはCisthenini, LithosiiniおよびNudariiniに,またArctiinaeはArctiiniとSpilosominiに分割された.本文では日本産ヒトリガ科のうちArctiinaeを除く18属の蛹を記載し,分類を行った.Arctiinaeの蛹については第2報に記す.その結果蛹の形態上,わが国に産するAmata属の2種は互いに別属として扱い得る程の相違を認めたが,海外に産する他の多くの種を検した上で再検討する必要があろう.LithosiinaeのなかでCistheniniに属するもののみは蛹の刺毛が単一の1次剌毛であり,ヒトリガ科としては極めて特異なものであったが,こういった形態上の差異がどのように位置づけられるのかは未解明である.同様の形質を示すUtetheisaの蛹はMelanaemaと酷似した形質を示し,極めて近似した関係にあることを示しているので,UtetheisaをArctiinaeから移しMelanaemaと共にLithosiinae中のCistheniniに含めた.

収録刊行物

  • 蝶と蛾

    蝶と蛾 58 (1), 25-39, 2007

    日本鱗翅学会

参考文献 (13)*注記

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