大腸がん検診におけるヘモグロビン・トランスフェリン・ラクトフェリン同時測定の有用性の検討

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タイトル別名
  • Investigation of usefulness of simultaneous determination of hemoglobin, transferrin, and lactoferrin concentration in feces in colorectal cancer screening.
  • ダイチョウ ガン ケンシン ニ オケル ヘモグロビン トランスフェリン ラクトフェリン ドウジ ソクテイ ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ

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説明

大腸がん検診においてヘモグロビン(Hb)・トランスフェリン(Tf)・ラクトフェリン(Lf)同時測定による, 便潜血偽陰性大腸がんの拾い上げの可能性, 要精検率減少の有無を明らかにする目的にて, Hb・Tf・Lfの測定値と発見大腸がんの検討を行った。1,073人中91人に大腸癌が発見され, 進行癌21例, 粘膜下層癌(SM癌)20例, 粘膜内癌(M癌)50例であった。Hbの感度は, 進行癌95%, SM癌90%, M癌58%で, 進行癌ではカットオフ値を1,000ng/mlと設定しても感度は同じであった。Tf・Lfの感度は, いずれもHbに及ばなかった。Hb偽陰性の浸潤癌3例は全例上行結腸に存在し, 進行癌の1例でLf陽性であった。今検討では, Hbでの大腸がん検診の有効性が再認識され, カットオフ値を高く設定出来る可能性が示された。またTf・Lf同時測定では, 大腸がん検診の問題点の改善に, 明らかな有用性を認めなかった。

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参考文献 (19)*注記

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