大腸がん検診の便潜血検査を契機に発見され内視鏡的に治癒切除しえた表面陥凹型早期大腸癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Depressed-type early colon cancer that was diagnosed by a positive fecal occult blood test and resected curatively by endoscopic submucosal dissection
  • 症例報告 大腸がん検診の便潜血検査を契機に発見され内視鏡的に治癒切除しえた表面陥凹型早期大腸癌の1例
  • ショウレイ ホウコク ダイチョウ ガン ケンシン ノ ベンセンケツ ケンサ オ ケイキ ニ ハッケン サレ ナイシキョウテキ ニ チユ セツジョ シエタ ヒョウメンカンオウガタ ソウキ ダイチョウガン ノ 1レイ

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説明

60歳代, 男性。癌の既往歴・家族歴はない。自覚症状はなく, 2017年2月人間ドックの便潜血検査免疫法で陽性であったため当科を受診した。下部消化管内視鏡検査で下行結腸に5mm程度の淡い発赤を伴う不整形の軽度陥凹性病変を認め, 内視鏡的に粘膜内に限局する高分化型腺癌と診断した。内視鏡的治療の適応と判断し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行し, 経過は良好であった。病理診断は, typeIIc, 5×5mm, tubular adenocarcinoma, very well differentiated(tub1), pTis(M), ly0, v0, VM0, HM0であり, 治癒切除と判定した。術後6ヶ月再発なく経過している。検診での便潜血検査が唯一の診断契機となり, IIc型早期大腸癌を内視鏡的に治癒切除しえた貴重な症例と考え, 報告する。

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