鳥肌胃炎におけるX線示現能の検討

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  • Radiographic findings in nodular gastritis
  • トリハダ イエン ニ オケル Xセン ジゲンノウ ノ ケントウ

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抄録

胃X線検診要精査例のうち, 当センターの内視鏡検査で鳥肌胃炎と診断された20例を対象に, その内視鏡所見とX線所見を比較検討した。鳥肌胃炎の特徴的X線所見は2~3mm大の類円形透亮像が均一かつ密に分布する像であった。鳥肌胃炎の内視鏡所見を, 前庭部から胃角部に全周性に広く分布するgrade A, 非全周性であるが半周を超えて広がるgrade B, 半周に満たず散在性に限局するgrade Cに分類すると, grade Aの6例中4例, grade Bの4例中2例, grade Cの10例中1例がX線で診断可能であり, grade Aではgrade Cに比較して有意に診断可能例が多かった。X線で診断できた7例では, 二重造影第1斜位, 腹臥位前壁二重造影での示現例が多かった。鳥肌胃炎は未分化型癌の合併が多いと報告されており, 胃X線検診で鳥肌胃炎と診断した場合には特に注意して読影する必要があると考えられた。

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