ヘモグロビン─ハプトグロビン複合体を抗原にした検体検査による大腸がんスクリーニング能の検討

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タイトル別名
  • Performance of hemoglobin-haptoglobin complex detection in feces for colorectal cancer screening
  • ヘモグロビン ─ ハプトグロビン フクゴウタイ オ コウゲン ニ シタ ケンタイ ケンサ ニ ヨル ダイチョウ ガン スクリーニングノウ ノ ケントウ

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説明

便潜血検査(FOBT)は, 大腸がんスクリーニングに広く用いられた検査法であるが, 糞便中のヘモグロビン(Hb)の変性・抗原性の低下による偽陰性(特に近位大腸がん)が問題である。糞便中でHb単独より安定であるヘモグロビン─ハプトグロビン(Hb/Hp)複合体を抗原とした検査法の検討を行った。大腸がん73例, 大腸腺腫19例と健常コントロール82例を対象として, DIMA社製Bionexia® Hb/Hp complexと富士レビオマグストリーム®HemSp®(FOBT)を比較した。Hb/Hp複合体とFOBTの特異度は65.9%, 97.6%とHb/Hp複合体が有意に低く(p<0.001), 大腸がんの感度は83.6%, 60.3%とHb/Hp複合体が有意に高かった(p<0.05)。近位大腸がんの感度はHb/Hp複合体がFOBTに比べ高かったが有意差を認めなかった。Hb/Hp複合体は特異度がFOBTより低い結果ながら, 近位大腸がんの検出に優位性がなかった。またHb/Hpは特異度が低く, スクリーニングに用いるにはHb/Hp複合体のカットオフ値を最適化する必要があると考えられた。

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