カイコ成虫短命遺伝子のcDNAリンケージを利用した座位決定

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タイトル別名
  • Gene mapping of short lifespan in imago by cDNA linkage in the silkworm, Bombyx mori
  • カイコ セイチュウ タンメイ イデンシ ノ cDNA リンケージ オ リヨウシタ ザイ ケッテイ

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抄録

カイコの成虫は,通常羽化後1週間から10日程生存する。東京農工大で維持しているN251系統は,成虫の生存期間が極めて短く,羽化後4日以内ですべて死亡する。交配実験を行ったところ,本成虫短命形質を支配する遺伝子は,単一の劣性遺伝子で支配されていることが確認できた。そこでこの遺伝子を成虫短命遺伝子short lifespan in imagoと命名し,遺伝子記号をsliとし,原らの確立したcDNAリンケージグループの各標識遺伝子をプローブとした制限酵素断片長多型(RFLP)の分離による連関検索(scanning linkage analysis法)と座位決定を試みた。sliは第21cDNAリンケージグループ(RFLG21)に所属していることが判明した。2つの標識クローンm268とm497を用いて3点実験を行ったところ,3遺伝子の並び順はm268-sli-m497となり,本リンケージグループにおいて0.0であるm268からの距離を7.2cMと決定した。尚,即報のsdi遺伝子との関係については今後,追及する必要がある。<br>

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