Characterization of Glycerolipids in Rice Grains

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  • 米粒中のグリセロ脂質の特性

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北海道産のゆきひかりから主なグリセロ脂質を分離精製して、その脂肪酸組成と分子種を調べた。これらの成績と他の穀物中のそれらとの違いを明らかにするとともに、インデカ米の脂質特性との比較検討を行った。1.ゆきひかりのもっとも多い脂質クラスはTGであり、脂質全体の58%であった。その主要な分子種はPOL(17%)、OLL(16%)およびPLL&POLn(14%)などであった。2. 4品種の米のTGに見られた主要な脂肪酸はリノール酸、オレイン酸およびパルミチン酸であった。そのうち、リノール酸はゆきひかりにもっとも多くて40%含まれていた。しかし、オレイン酸は他の3品種(高知産1品種とインデカ米2品種)の方が多かった。また、パルミチン酸はジャポニカ種よりインデカ種の方に多く含まれていた。3. TGの分子種組成では、ゆきひかりにより多くの不飽和タイプが見られた。他の穀類TGの分子種では、ライムギが他より多くの不飽和度の高いものをもっていた。また、トウモロコシの分子種タイプは、米のそれに似ていた。ダイズとアズキのそれは互いに違っていた。4.コメとトウモロコシ1,2-DG residuesの分子種組成は、18:1-18:2と18:2-18:2がどのグリセロ脂質クラスにも多かった。また、DGDGには18:2-18:3と18:3-18:3が多いのに対し、PC、PEおよびPIには16:O-18:2が多かった。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205274442112
  • NII Article ID
    110000996706
  • DOI
    10.20682/oojc.27.0_17
  • ISSN
    24241881
    02867354
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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