ワイヤー式変位計を用いた呼吸運動測定器の校正方法の選択について

  • 解良 武士
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
  • 大武 聖
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
  • 藍原 章子
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
  • 奥山 文男
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
  • 浅岡 祐之
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
  • 猪股 高志
    日本医療科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科

書誌事項

タイトル別名
  • ワイヤーシキ ヘンイケイ オ モチイタ コキュウ ウンドウ ソクテイキ ノ コウセイ ホウホウ ノ センタク ニ ツイテ

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抄録

[目的]本稿は,独自のデザインで制作したワイヤー式呼吸運動測定器の校正を例にとり,Bland-Altman法に基づく校正法の選択方法について示すことを目的とする。[方法]ワイヤー式変位計と伸縮性がない長さ調整式ベルトを用いて胸部用と腹部用の呼吸運動測定器を制作した。校正法Aは,単純に引き出したワイヤー長と出力電圧の相関関係のみで校正,校正法Bは,テープメジャーで測定した実測値と装着状態での変位計からの出力電圧の相関関係で校正,とした。これらについてBland-Altman法で比較した。[結果]校正法Aでは,胸部測定においては実測テープメジャー値に対して過小評価する加算誤差と比例誤差が認められた。一方,校正法Bでは固定誤差も比例誤差も認めなかった。[考察]今回我々が作成したワイヤー式呼吸運動測定器はいずれの校正でもきわめて実測テープメジャー値との高い相関が認められ精度は高いと考えられる。しかしながら系統誤差を加味するとB法を採用すべきである。<br>

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