自動車運転再開支援を行った脳損傷者の特徴と事故について

  • 武原 格
    東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
  • 一杉 正仁
    獨協医科大学法医学講座
  • 渡邉 修
    東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
  • 林 泰史
    東京都リハビリテーション病院整形外科
  • 米本 恭三
    東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
  • 安保 雅博
    東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Brain Injury Patients Supported in Resumption of Driving
  • ジドウシャ ウンテン サイカイ シエン オ オコナッタ ノウ ソンショウシャ ノ トクチョウ ト ジコ ニ ツイテ

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説明

はじめに:自動車運転再開評価プログラムを施行した脳損傷者の自動車運転の再開状況について実態調査を施行した.方法:自動車運転再開評価を行った患者のうち,退院後1 年以上経過した患者に対し,現在の自動車運転状況についてのアンケートを送付した.運転再開者(以下,再開群)と運転非再開者(以下,非再開群)を比較して検討を行った.結果:54 名にアンケートを送付し,40 名から有効回答が得られた.高次脳機能評価との関連では,再開群,非再開群ともに,MMSEおよびBITは全員正常範囲であり,2 群間で有意差を認めなかった.身体障害については,上肢,手指,下肢のすべてで再開群が非再開群に比し有意に軽度であった.1 年以内に事故を起こしたのは3 名であり,柱や壁への衝突が2 名,走行中の事故が1 名であった.考察:機能障害が重度であることが運転再開を躊躇させる1 つの要因になっている可能性が示唆された.

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参考文献 (7)*注記

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