糖尿病教育入院における運動療法に対する行動変容ステージの変化

  • 武井 圭一
    埼玉医科大学 総合医療センター リハビリテーション科
  • 國澤 洋介
    埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科
  • 森本 貴之
    埼玉医科大学 総合医療センター リハビリテーション科
  • 岩﨑 寛之
    埼玉医科大学 総合医療センター リハビリテーション科
  • 高畑 朱理
    埼玉医科大学 総合医療センター リハビリテーション科
  • 山本 満
    埼玉医科大学 総合医療センター リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • トウニョウビョウ キョウイク ニュウイン ニ オケル ウンドウ リョウホウ ニ タイスル コウドウ ヘンヨウ ステージ ノ ヘンカ

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抄録

【目的】本研究は,糖尿病教育入院中の運動療法に対する行動変化の指標として用いた行動変容ステージ(ステージ)の特徴を明らかにすることを目的とした。【方法】糖尿病教育入院中に理学療法(Physical Therapy: PT)を施行した30名を対象に,ステージと身体活動量(Physical Activity: PA,歩数計による1日の歩数)を後方視的に調査し,初回・最終でのステージ変化率,歩数計によるPA記録実行者の割合,PAの経時的変化について分析した。【結果】ステージ変化率は,熟考期から準備期への変化が75%,準備期から行動期への変化が50%,その他は変化を認めなかった。歩数計によるPA記録実行者の割合は,前熟考期0%,熟考期50%,準備期92%,行動期67%,維持期67%であった。PAの平均値±標準偏差(PT1日目から5日目)は,4,608±2,461,5,905±3,288,5,395±2,288,6,840±3,206,7,981±4,218歩/日であり,PT1日目に比べて4・5日目で有意に増加した。【結論】ステージは,熟考期から準備期への変化は捉えやすいが,準備期に対してはPAが増加していても短期間では行動期へ移行しにくい特徴があると考えられた。<br>

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