脳卒中患者における深部静脈血栓症の実態調査

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タイトル別名
  • Deep Venous Thrombosis in Stroke Patients : An Analysis of the Rehabilitation Patient Database of the Japanese Association of Rehabilitation Medicine
  • 脳卒中患者における深部静脈血栓症の実態調査 : 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション患者データベースの分析
  • ノウソッチュウ カンジャ ニ オケル シンブ ジョウミャク ケッセンショウ ノ ジッタイ チョウサ : ニホン リハビリテーション イガッカイ リハビリテーション カンジャ データベース ノ ブンセキ
  • —日本リハビリテーション医学会リハビリテーション患者データベースの分析—

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抄録

「日本リハビリテーション医学会リハビリテーション患者データベース」学術調査研究事業として,脳卒中患者における深部静脈血栓症(DVT)の実態を明らかにすることを目的に分析を行った.対象は,データベース「2010 年12 月版」より,DVTのデータがある脳卒中患者345 例.345 例中9 例(2.6 %)にDVT合併が認められた.DVT発症の関連因子と考えられる「入院時NIHSS」「入院時mRS」「入院時FIM」「発症からPT開始日数」とDVT合併の間には,いずれにおいても有意な関連は認めなかった(ロジスティック回帰分析).急性転化率においては,DVT合併群で有意に高率であった.また自宅復帰率においてはDVT合併群で有意に低率であった.入院時の重症度やリハ開始日数の長短だけでDVT発症予測は困難であり,DVTはいずれの脳卒中患者においても起こり得る危険があることが示された.またDVTを合併した場合の急性転化率が高いことから,DVTの予防・早期診断に十分な留意が必要であると考えられる.

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