兎下腿骨延長における高齢と幼若個体間での骨格筋適応の違い

  • 高橋 光彦
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・運動機能外科学
  • 江西 哲也
    徳島大学病院リハビリテーション科
  • 佐藤 紀
    徳島大学病院リハビリテーション科
  • 東野 恒作
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・運動機能外科学
  • 高田 信二郎
    独立行政法人国立病院機構徳島病院・整形外科・リハビリテーション科
  • 加藤 真介
    徳島大学病院リハビリテーション科
  • 安井 夏生
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・運動機能外科学 徳島大学病院リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Diverse Muscular Adaptation between Aged and Young Groups in a Rabbit Model of Tibial Lengthening
  • ウサギ カタイコツ エンチョウ ニ オケル コウレイ ト ヨウジャク コタイ カン デ ノ コッカクキン テキオウ ノ チガイ

この論文をさがす

抄録

骨延長術において骨格筋は過剰伸張され,骨格筋はサルコメア数を増やすなどして適応する.本研究の目的は兎骨延長モデルを用いて,年齢による筋適応の違いを明らかにすることである.白色家兎,高齢5 羽(月齡10 ~ 43 m),幼若6 羽(手術時月齡3 ~ 4 m)を用い,下腿骨で1日1.4 mmで2 週間延長を行った.延長終了直後に両下肢を摘出,膝・足関節90 度にてホルマリン固定した.下腿の代表的5 筋について,筋腹長,筋線維長,サルコメア長を計測し,サルコメア数,筋内腱長を計算した.筋腹長は両群において非手術側と比べて全筋で増加を示した.筋内腱長において高齢兎は1 筋,幼若兎は3 筋で有意な増加を認めた.サルコメア長は両群で延長側が長い傾向があった.サルコメア数で有意増加を認めたのは高齢兎で3 筋,幼若兎では2 筋で,その増加量は前者が顕著であった.高齢ではサルコメア数増加が筋適応の主役で,幼若個体では筋内腱伸張寄与が多かった.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ