船上搭載型深層水取水装置による三陸沖海洋深層水の取水について

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タイトル別名
  • Sampling of Deep Seawater by a Movable Type Pumping Device on Board
  • センジョウ トウサイガタ シンソウスイ シュスイ ソウチ ニ ヨル サンリクオキ カイヨウ シンソウスイ ノ シュスイ ニ ツイテ

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説明

宮古市では全国屈指の水産漁獲高を誇る岩手県宮古漁協の協力を得て民間企業ベースで平成10 (1998) 年より三陸沖海洋深層水の取水及び利用研究を行ってきた.<BR>深層水取水方式には陸上設置型, 洋上設置型, 船上搭載型等があり, 夫々についてすでに実施例が紹介されている. 本研究では三陸沖からの深層水取水に適した方法として作業船 (引船) に簡単に搭載・撤去ができる船上搭載型取水装置を開発し, 平成13 (2001) 年4月6日宮古港東方約35km, 水深700mの海域において深度625mから海洋深層水を取水した. この海洋深層水取水結果から得られた知見によれば, 海水温度の低温安定性 (3~3.4℃) からみると三陸沖における深層水取水深度は550m以深, 離岸距離30km以上の海域にあり取水管を海底敷設する陸上設置型による取水は不適当である. 従って, 離岸距離の長いこの海域における深層水取水は船上搭載型方式によるのが適当であることがわかった.

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