高齢者に対する後出し負けじゃんけんの成績とMMSEおよび下位項目との関連について
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説明
後出しじゃんけんはレクリエーション活動などで広く用いられている種目の1つであり,健常成人を対象とした研究において,前頭前野や補足運動野などの関与が指摘されている。今回我々は後出しじゃんけん課題を作成し,介護保険サービス利用者55名を対象に,後出し負けじゃんけんとMMSE得点および下位項目との関連について分析した。後出しじゃんけんの回数はあいこ,勝ち,負けの順に少なかった。対象を負け回数により4群に分類し,MMSE得点と群間比較した結果,負け回数が多いほどMMSE得点が高かった。負け回数とMMSE下位項目との関連を見ると,場所の見当識および計算において有意差を認め,負け回数が多いほどMMSE下位項目が高得点の割合が高かった。以上の結果より,後出し負けじゃんけん課題は軽度の認知機能低下を検出する手がかりになる可能性が示唆された。<br>
収録刊行物
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- 理学療法 - 臨床・研究・教育
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理学療法 - 臨床・研究・教育 17 (1), 62-64, 2010
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205276131840
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- NII論文ID
- 130004487718
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- ISSN
- 18808948
- 1880893X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可