肺移植と呼吸リハビリテーション

  • 玉木 彰
    兵庫医療大学大学院医療科学研究科リハビリテーション科学領域
  • 大島 洋平
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
  • 長谷川 聡
    京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
  • 陳 豊史
    京都大学大学院医学研究科呼吸器外科学
  • 板東 徹
    京都大学大学院医学研究科呼吸器外科学
  • 伊達 洋至
    京都大学大学院医学研究科呼吸器外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Lung transplantation and pulmonary rehabilitation
  • ハイ イショク ト コキュウ リハビリテーション

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抄録

2010年7月に施行された改正臓器移植法によって,本邦における脳死からの移植数はそれまでに比べ急激に増加したが,現時点でも脳死者からの肺移植を待っている患者は190名以上いる.本邦の肺移植と海外での肺移植の大きな違いは,本邦ではこれまで圧倒的に生体肺移植が多かったことであり,海外ではほとんどが脳死肺移植である.<br>肺移植患者に対する呼吸リハビリテーション(以下,呼吸リハ)の介入は,移植待機中から積極的にかかわることが重要であるが,本邦では呼吸リハを受けていない患者が多くいる.肺移植後は可能な限り早期から呼吸リハを開始する.術後早期の呼吸リハでは,人工呼吸器からの離脱に向けた呼吸練習や排痰が主となる.また四肢の運動や可能な範囲での筋力トレーニングも積極的に行い,早期離床を進めていくことが大切である.

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