• 松浦 一登
    宮城県立がんセンター頭頸部外科,東北大学大学院医学系研究科連携講座頭頸部腫瘍学分野

書誌事項

タイトル別名
  • ―SONDについて―

この論文をさがす

抄録

頸部郭清術は,1888年にJawdyńskiによって記述され,20世紀初頭にCrileにより英語圏に伝えられた。その後1950年代にMartinらが頸部郭清術の有効性を発表し,1960年代にはSuárezにより「機能的頸部郭清」が提唱された。更に胸鎖乳突筋,内頸静脈,副神経を保存するModified neck dissectionと,限定した領域だけを郭清するSelective neck dissectionが術式として定着した。頸部郭清術の概念は,リンパ節を含む脂肪織を「連続した一塊」と捉え,6面体としてイメージすることにある。手術時にはこの「面」を意識することが大事である。<br>SOND(supra-omohyoid neck dissection)はレベルI~III(AHNS/AAO-HNS案)またはND(SJ1-2)(頸部郭清術分類試案)を郭清領域とし,口腔癌N0症例に対して行われている。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 25 (3), 287-291, 2016

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ