舌下型類皮嚢胞の1例

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タイトル別名
  • A case of a sublingual type of dermoid cyst

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説明

口腔底類皮嚢胞は比較的まれな疾患であり,顎舌骨筋と嚢胞との位置関係により舌下型,オトガイ下型,舌下?オトガイ下型の3種類に分類される。術前診断の際には他の頸部嚢胞性疾患との鑑別が必要であり,主に超音波検査,CT,MRIが用いられる。しかしながら,舌骨近傍に発生した場合は正中頸嚢胞などとの鑑別が困難となることがある。<br>症例は19歳男性で3か月前からのオトガイ下腫脹を主訴に受診した。画像診断で類皮嚢胞に典型的な所見を呈さず,確定診断に至らなかった。頸部外切開法にて腫瘤を摘出し,病理検査および術中所見から舌下型類皮嚢胞と診断した。口腔底周囲に発生する頸部嚢胞性疾患の画像診断的特徴についての考察を加え報告する。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 21 (3), 235-239, 2012

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (25)*注記

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