幼児の身体意識に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Deveropment of Body-Awareness in Preschoolchildren
  • ヨウジ ノ シンタイ イシキ ニカンスルケンキュウ

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説明

3歳児を対象に, 身体画と身体部位, 動作語との関係をとおして, 幼児の身体意識について研究した。その結果, 以下のことが明らかになった。<br>1. 身体部位の認知は21部位中, 最高19部位から最低7部位まで認知しており, 個人差が著しかった。<br>2. 動作語の認知は, 3歳後半の男児で手を振る62%, 腰を曲げる12%, 肘を曲げる44%, 腕を曲げる22%であった。<br>3. 身体画は, ローダ・ケロッグの「人間」の発達過程と比較すると, スクリブルから比較的完成に近い人間像に該当し個人差が著しかった。<br>4. 身体画の描画面積は, 身体画Aよりその後に描いた身体画Bの方が大きく, しかも描画得点も高かった。<br>5. 身体画の描画面積と身長や体重などの体格及び身体部位との相関は認められなかった。

収録刊行物

  • 発育発達研究

    発育発達研究 1996 (24), 19-28, 1996-07-01

    日本発育発達学会

参考文献 (7)*注記

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