Grunenwald法による内頸静脈角周囲へのアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Grunenwald approach for the area around the internal jugular vein angle
  • ―胸骨切開・胸骨除去との比較―
  • ― comparison with sternotomy or removal of the bony thorax

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説明

頭頸部腫瘍が上縦隔外側の比較的限定した部位に進展した際に,頭頸部外科領域で頻用されているL字切開では十分な視野が得られず,骨除去術では術後の形態機能障害が問題となる。胸鎖関節周囲の骨を一時的に挙上して手術後に再固定するGrunenwald法はこれらの問題を解消できる優れた手術法であるが,頭頸部外科領域での本術式の使用報告は皆無に近い。今回,内頸静脈角から鎖骨下静脈・無名静脈にかけての処理が必要であった頭頸部腫瘍の2症例に対してGrunenwald法によるアプローチを行い良好な結果を得た。本法と胸骨切開・除去術とで得られる術野の比較を中心に本術式の利点を報告する。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 26 (3), 431-436, 2017

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (8)*注記

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