書誌事項
- タイトル別名
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- The physical characteristics of patients with neck stiffness
- カタコリ オ ユウスル モノ ノ シンタイテキ トクチョウ ニ ツイテ
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説明
<p>背景:肩こりを主訴に整形外科外来を訪れる人は多いが,身体的特徴を健常人と比較した報告はない.</p><p>方法:124人(男性46,女性78)の肩こり群と90人(男性15,女性75)の健常群の頚部の伸展筋力,屈曲筋力とそれらの比(以下屈伸比),背筋力,頚部周囲径,体重,握力を比較した.さらに,肩こり群で頚椎のX線撮影を行い,中間位から前屈10°以上の後弯変形を呈するものと後弯変形を呈さないものの2群に分けて,身体的特徴を比較した.</p><p>結果:女性の肩こり群では,女性の健常群と比較して,平均年齢が低かったにもかかわらず,背筋力が減弱していた.男性の肩こり群と男性の健常群の間には,身体的特徴の有意な差はなかった.肩こり群の頚椎X線像での後弯変形には,男女とも年齢のみが関与し,骨格の柔軟性を示すものであった.男性の肩こり群と女性のそれとの比較では,年齢と屈伸比に有意な差がなかった以外は,男女の身体能力に有意な差があった.</p><p>考察:筋力の減弱を伴う肩こり患者は,肩甲帯のストレッチに加え,背筋力の強化,頚部筋力の屈伸比を正常化する必要がある.</p><p>結論:頚部の屈伸比は,頭部の支持と姿勢維持の機能評価に役立つ.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床整形外科学会雑誌
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日本臨床整形外科学会雑誌 41 (2), 83-89, 2016
一般社団法人 日本臨床整形外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205285465088
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- NII論文ID
- 130005416403
- 40020909717
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- NII書誌ID
- AA12171607
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- ISSN
- 21897905
- 18817149
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- NDL書誌ID
- 027546370
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可