ラブラドール・レトリーバーの生後1年間の問題行動出現における雌雄による違いについて

  • 水越 美奈
    日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科
  • 北口 めぐみ
    日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科
  • 関口 歩
    財団法人日本盲導犬協会神奈川訓練センター
  • 中村 透
    財団法人日本盲導犬協会神奈川訓練センター

書誌事項

タイトル別名
  • ラブラドール レトリバー ノ セイゴ 1ネンカン ノ モンダイ コウドウ シュツゲン ニ オケル シユウ ニ ヨル チガイ ニ ツイテ

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抄録

過去のいくつかの報告では、犬種だけでなく雌雄間においても行動特性の違いが見られると報告されている。このような行動特性の違いは飼育上で発現する問題行動にも差がもたらされるのではないかと考え、比較的飼育方法が平均化している盲導犬候補の子犬に対して、さらに犬種を1つに固定することにより犬種差による行動の違いを排除したうえで生後1 歳齢までの問題行動を調査したところ、ほとんどの特性に雌雄による違いは見られなかった。今までの調査では対象となる個体の不妊手術の有無は考慮されていなかったが、今回調査したオスでは全てが性成熟前に不妊手術が行われていた。つまり性成熟前の不妊去勢は性的な機能をなくすだけでなく、行動特性の性差を縮めることで、望ましい特性を強調することができることが示唆された。

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参考文献 (5)*注記

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