メタン発酵消化液の施用が畑地土壌からの温室効果ガス発生と窒素溶脱に及ぼす影響

  • 中村 真人
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所
  • 藤川 智紀
    東京農業大学地域環境科学部
  • 柚山 義人
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所
  • 前田 守弘
    岡山大学環境学研究科
  • 山岡 賢
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Impacts of Application of Methane Fermentation Digested Liquid on Green House Gas Emissions and Nitrogen Leaching from Upland Field
  • メタン ハッコウ ショウカエキ ノ シヨウ ガ ハタチ ドジョウ カラ ノ オンシツ コウカ ガス ハッセイ ト チッソ ヨウ ダツ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

メタン発酵消化液(消化液)の黒ボク土畑への施用に伴う環境影響を把握するため,消化液,硫酸アンモニウム(硫安)をそれぞれ施用したモノリスライシメータを用いて,作物への窒素吸収量,温室効果ガス発生量,窒素溶脱量を調査した.2年間の調査の結果,施用した窒素に対する作物吸収,溶脱,温室効果ガスである亜酸化窒素(N2O)の発生の割合は,消化液区で27%,44%,0.41%,対照区である硫安区で32%,46%,0.11%であった.消化液は,硫安と同等の速効性肥料として作物に利用されるとともに,硫安と同様の窒素の溶脱特性を示した.また,消化液施用に伴うN2O発生量は硫安を施用した場合よりやや多いと結論づけられた.

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参考文献 (21)*注記

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