人工光型栽培室におけるブルーベリー樹の生育および果実品質の特性

  • Aung Thanda
    United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology
  • 村松 幸成
    東京農工大学大学院農学府
  • 堀内 尚美
    東京農工大学大学院農学府
  • 車 敬愛
    東京農工大学大学院農学府
  • 望月 佑哉
    東京農工大学大学院連合農学研究科
  • 荻原 勲
    東京農工大学大学院連合農学研究科 東京農工大学大学院農学府

書誌事項

タイトル別名
  • Plant Growth and Fruit Quality of Blueberry in a Controlled Room under Artificial Light

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抄録

本研究の目的は人工光型栽培室におけるブルーベリー樹の生育および果実品質を明らかにすることである.品種にはノーザンハイブッシュ種‘ブルーレイ’とサザンハイブッシュ種‘ミスティー’および‘シャープブルー’を用いた.茎葉の生育特性,葉の光合成能力および果実品質を異なった環境下の太陽光型栽培室(温室)と人工光型栽培室で比較した.予備実験から,人工光型栽培室の環境は温度を 15~25°C,湿度を 50~70%,光強度を 150~350 μmol・m−2・s−1,日長を 10 時間とした.このような環境における人工光型栽培室では,収穫まで太陽光型温室と同等の樹勢と葉の光合成能力を示し,全ての品種で正常な果実を生産した.さらに,‘ブルーレイ’および‘ミスティー’(‘シャープブルー’を除く)において,人工光型栽培室で収穫された果実は高品質で,太陽光型温室のそれに比べて,糖度が高く,アントシアニン量が多く,酸度は低かった.よって,人工光型栽培室において,高品質なブルーベリー果実生産が可能となる品種が存在することが示された.

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参考文献 (18)*注記

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