行列簿記表の作成と経営分析への適用可能性—有価証券報告書にもとづいて—
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- 礒本 光広
- 広島大学大学院社会科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Making the Matrix Bookkeeping Chart and Application Possibility Business Analysis—Based on Securities Reports—
抄録
行列簿記とは,国民所得分析や経済波及効果に用いられるレオンチェフの産業連関表に着想をえて,マテシッチが考案したものとされている。行列簿記表は中小企業において作成すれば有用であることは以前からいわれていた。今回は大企業において一般に公開されている有価証券報告書のみを用いて行列簿記表の作成を試みた。その結果,推定仕訳などを用いることにより利用可能なレベルのものは作成できたが,完全な行列簿記表の作成をすることはできなかった。その理由は財務諸表作成時において,仕訳において具備していた“源泉”や“使途”が喪失しているからである。信頼性を増加させるために財務諸表データに“源泉”や“使途”を付加することにより,監査面などでの充実が期待される。
収録刊行物
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- 日本経営診断学会論集
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日本経営診断学会論集 16 (0), 47-53, 2016
日本経営診断学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205288730496
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- NII論文ID
- 130005509243
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- ISSN
- 18824544
- 18834930
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可