流通業のコンテクスト創造
-
- 原田 保
- 多摩大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Context Development of the Business Model in the Marketing and Distribution Business
- 辺境から中心へ=進化型ビジネスモデルの役割
- Change of the Position,from the Frontier to the Center=The Roll of the Evolutional Business Model
この論文をさがす
説明
昨今,流通業の競争戦略は熾烈であるが,それでも次から次へと新たな覇権企業が立ち現われてきた。そうなると,最初は辺境から生まれた,まさに取るに足らないような企業がいかにして短期間で業界のヘゲモニーを確立できるのか,という疑問が湧いてくる。そして,これに応えるべき解が本稿で示される「コンテクスト・ドリブン・ビジネスモデル」に見出される,ということが著者の主張である。 なお,著者はかねがねビジネスモデルとはコンテンツ(提供内容)とコンテクスト(提供方法)からなるものと考えているが,後者のコンテクストとはコンテンツが保持する潜在的価値を顕在化するための,あるいは価値を増大するための装置である,ということにその戦略性が見出されるのである。このある種の装置としてのコンテクストの優位性によって成功した企業が,すなわち,そのポジションを「辺境」から「中心」に転換した代表例が「ファースト・リテイリング」「良品計画」「デル」「吉野家」「ディズニーランド(拠点名)」である,と考えることができる。
収録刊行物
-
- 日本経営診断学会論集
-
日本経営診断学会論集 7 (0), 3-14, 2007
日本経営診断学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205289654784
-
- NII論文ID
- 130000066913
-
- ISSN
- 18824544
- 18834930
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可