横波共振法を適用した農業用パイプラインの機能診断に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Diagnosis Technique Using Shear Wave Resonating Method for Irrigation Pipelines
  • ヨコナミ キョウシンホウ オ テキヨウ シタ ノウギョウヨウ パイプライン ノ キノウ シンダン ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

昭和24年に土地改良法が制定されて以降,開発・造成が進められてきた農業用水の供給に関わる基幹的な用排水路の総延長は約4万5千kmにのぼる.近年,これらの施設では老朽化が進行し,更新時期を迎えているものが増加してきているため,この膨大なストックに対して機能保全を目的とした効率的な機能診断手法の構築が急務である.本研究では,これらの水路施設において,地中構造物であるパイプラインとして過半数以上使用されているダクタイル鋳鉄管を例として取り上げ,現状の診断手法と課題をとりまとめた.また,ダクタイル鋳鉄管に発生する劣化の大勢を占める腐食の形態を分析し,腐食部を模擬した試験体を作製して横波共振法による損傷検出実験を実施した.その結果,試験体に作製した模擬損傷と健全部の測定波形を比較することにより,模擬損傷部の検出が可能であることを確認した.また,測定波形のパワースペクトル量を用いて分類する劣化度評価についても考察を行い,その有効性を明らかにした.

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