キシログルカンオリゴ糖のタマリンドシードガムからの調製とカーネーションに対する開花促進作用

  • 佐藤 茂
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科 京都府農林水産技術センター生物資源研究センター
  • 立石 亮
    日本大学生物資源科学部
  • 杉山 想
    京都府立大学生命環境学部

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of a Xyloglucan Oligosaccharide Mixture from Tamarind Seed Gum and its Promotive Action on Flower Opening in Carnation Cultivars

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説明

タマリンドシードガムを Aspergillus 属不完全菌(A. aculeatus)由来の遺伝子を大腸菌で発現させたキシログルカン特異的キシログルカナーゼで分解後,エタノール分画してキシログルカンオリゴ糖混合物(XGO)を調製した.調製した XGO は XG7,XG8,XG9 を 1 : 4 : 5 の比で含有し,文献値の 1.2 : 3.8 : 5 にほぼ一致した.1% XGO はカーネーション品種の‘ピュアレッド’と‘リリアン’の蕾の開花を促進した.他方,‘コリン’や‘ライトピンクバーバラ’,‘ミュール’では促進作用は見られなかった.‘ピュアレッド’においては,XGO の開花促進作用は1%グルコースおよび1%スクロースよりも早く現れた.また,XG7 および XG9 は XGO と同様な開花促進作用を示し,XGO の開花促進作用は特定の成分に依存しないことが示された.これらの知見に基づいて,XGO の開花促進剤としての利用と開花促進作用の機構について議論した.

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