「グローバル人材の育成」と日本の大学教育—議論のローカリズムをめぐって—

書誌事項

タイトル別名
  • “Global Human Resource Development” and University Education in Japan:From the Perspective of “Localism” in Discussion among Actors
  • 「グローバル人材の育成」と日本の大学教育 : 議論のローカリズムをめぐって
  • 「 グローバル ジンザイ ノ イクセイ 」 ト ニホン ノ ダイガク キョウイク : ギロン ノ ローカリズム オ メグッテ

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抄録

 本論文は、「グローバル人材の育成」をめぐる諸アクターの行動を分析し、グローバル人材を論じつつも、それがローカルな視点に立脚するものであるかを明らかにする。<br> 分析の結果、1.2000年代に入り産業界は海外勤務従業員の育成を課題としてグローバル人材を論じはじめ、2.2000年代後半には、それが大学の課題となり、3.文科省は競争的資金で大学を誘導し、4.大学は海外留学と実践的な英語教育に力を入れ、5.小規模大学もグローバルを鍵とした学部・学科の改編を実施していることが明らかになり、これらが時間的にも空間的にもローカルな閉じた議論であることを指摘した。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 81 (2), 164-175, 2014

    一般社団法人 日本教育学会

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