教育改革における遂行性と遂行中断性 : 新しい教育政治学の条件(<特集>教育改革を問い直す)

書誌事項

タイトル別名
  • Performativity and the Afformative in Educational Reform : Toward the New Politics of Education(<Special Issue>Re-examining Education Reform)
  • 教育改革における遂行性と遂行中断性--新しい教育政治学の条件
  • キョウイク カイカク ニ オケル スイコウセイ ト スイコウ チュウダンセイ アタラシイ キョウイク セイジガク ノ ジョウケン

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抄録

1990年代以降の教育改革において「説明責任」とならんで重要な概念として浮上してきた「遂行性」は、学校や教師をアイデンティティの不安へと追い込み、シニシズムをもたらしつつある反面、多様なアイデンティティの構築可能性を含む「転用戦の場」でもある。さらに、遂行性にはらまれている「アイデンティティの固定化」という限界を超えるためには、遂行性を宙づりにしつつ、廃棄、刷新することを可能にする遂行中断性が重要である。この遂行中断性に、新しい教育政治学の条件を見いだすことができる。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 76 (4), 412-423, 2009

    一般社団法人 日本教育学会

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