高校と大学の接続問題と今後の課題 : 高校教育の現状および大学で必要な技能の分析を通して(<特集>学校間接続をめぐる問題と今後の課題)

書誌事項

タイトル別名
  • Articulation Between Upper Secondary Education and Higher Education in Japan : Problems and a Proposal for Reform(<Special Issue>Problems and Challenges in School Articulation)
  • 高校と大学の接続問題と今後の課題--高校教育の現状および大学で必要な技能の分析を通して
  • コウコウ ト ダイガク ノ セツゾク モンダイ ト コンゴ ノ カダイ コウコウ キョウイク ノ ゲンジョウ オヨビ ダイガク デ ヒツヨウ ナ ギノウ ノ ブンセキ オ トオシテ

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抄録

本稿は、高大接続の問題点に、2つのアプローチにより迫り、それを踏まえて改善のための基本的構想を提示したものである。大学入試と高校教育の多様化は、高校教育の学力的・学習内容的拡散、受験シフトをもたらした。また、高校までに身についた技能と大学で必要な技能の分析の結果、「パフォーマンスにもとづく評価」が適する技能・能力が、大学での勉学のために必要なことが明らかになった。したがって、大学で必要な技能を含む学力・能力の形成にも資する高校教育課程を前提として、受験シフトを防ぐように工夫された、高校での成績の評価に基づく大学入学システムが必要なのである。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 77 (2), 157-170, 2010

    一般社団法人 日本教育学会

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