麻酔科専門研修医の適正数と配置および教育プログラムに関する検討

  • 冨岡 俊也
    東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター
  • 真野 俊樹
    多摩大学統合リスクマネジメント研究所
  • 山田 芳嗣
    東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター

書誌事項

タイトル別名
  • AN INVESTIGATION OF THE APPROPRIATE NUMBER AND DISTRIBUTION OF SENIOR ANESTHESIOLOGY RESIDENTS AND EDUCATION PROGRAMS
  • 麻酔科専門研修医の適正数と配置および教育プログラムに関する検討--国立大学教授20人への予備調査
  • マスイカ センモン ケンシュウイ ノ テキセイスウ ト ハイチ オヨビ キョウイク プログラム ニ カンスル ケントウ コクリツ ダイガク キョウジュ 20ニン エ ノ ヨビ チョウサ
  • —— 国立大学教授20人への予備調査 ——
  • —— A preliminary survey of 20 national university professors ——

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抄録

麻酔科専門研修医の適正数と配置についての予備調査として,国立大学麻酔科教授に対して所属都道府県の適正数・配置,現状,ならびに現在実施している教育プログラムについてアンケート調査を行った。全専門研修医に対する適正と考える麻酔科専門研修医比率は平均8.7% であり,現状は適正比率に近い値であった。一方,適正と思われる麻酔科専門研修医数に対する現状の充足率は約60パーセントであり,現状における絶対数の不足を反映していた。地域偏在では,東京,九州,関西は充足度が高く,北海道・東北,関東・甲信越,中国・四国で充足度が低かった。病院間の偏在では,北海道・東北は市中病院の充足度が極めて低いのに対し,関西ならびに中国・四国地域では大学病院の充足度が低く市中病院の充足度が高いのが際立った。充足度の低い部分(地域・病院種別)にさらなる麻酔科専門研修医の増加と連携プログラムの強化などの対策が必要と考えられた。

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参考文献 (10)*注記

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