遺族による終末期ケアの評価

  • 池上 直己
    Dept of Health Policy & Management, Keio University School of Medicine
  • 池崎 澄江
    Division of Health Sciences, Department of Community Health Nursing, Graduate School of Nursing, Chiba University

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of end-of-life care by the deceased's family members
  • 遺族による終末期ケアの評価 : 病院と特別養護老人ホームの比較
  • イゾク ニ ヨル シュウマツキ ケア ノ ヒョウカ : ビョウイン ト トクベツ ヨウゴ ロウジンホーム ノ ヒカク
  • ——Comparison of hospitals and nursing homes——
  • ——病院と特別養護老人ホームの比較&mdash&;mdash;

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説明

死亡場所による終末期ケアの質を比較するため,遺族を対象としてTenoらの痛みへの対応,医師とのコミュニケーション,総合評価等の質問表を用いて郵送調査した。対象はK市の精神科病院を除く全5病院,及び全国から抽出した653の特別養護老人ホーム(特養)であり,前者は205名(回収率48.0%),後者は92施設より256名(同63.2%)の回答を得た。病院と特養の施設内死亡者を比べると,特養の方が質は高い傾向であった。アメリカと比べると,病院は分野により異なり,特養はナーシングホームよりもほとんどの分野で質は高かったが,総合評価はいずれも日本の方が低かった。次に,病院の1年以上介護を要した者,特養から病院に入院して死亡した者,特養の施設内で死亡した者を比べると,特養施設内死亡者の質が最も高く評価された。今後,死亡する場ではなく,終末期ケアの質に着目するべきである。

収録刊行物

参考文献 (32)*注記

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