先輩看護師の言動に対する病院勤務看護師の被害認識に関する研究

  • 大鳥 和子
    人間総合科学大学大学院人間総合科学研究科心身健康科学専攻 九州看護福祉大学看護福祉学部
  • 福島 和代
    九州看護福祉大学看護福祉学部
  • 吉田 浩子
    人間総合科学大学大学院人間総合科学研究科
  • 鈴木 はる江
    人間総合科学大学大学院人間総合科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • The research on the hospital nurses' victim cognition induced by senior nurses' behaviors
  • センパイ カンゴシ ノ ゲンドウ ニ タイスル ビョウイン キンム カンゴシ ノ ヒガイ ニンシキ ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

本研究は,先輩看護師の言動に対する病院勤務看護師の被害認識と被害認識に関連する要因を明らかにするために,20~30歳代女性看護師963人を対象に質問紙調査を行った.有効回答478を被害認識の有無で分類し,関連要因は属性,ローカス・オブ・コントロール,心身不調とした.結果,31.8%が被害認識あり群で,20歳代が30歳代よりも被害認識あり群の割合が高かった.30歳代と臨床経験年数10年以上の看護師は,被害認識あり群がなし群よりも外的統制傾向にあった.心身不調10項目中9項目は,被害認識あり群がなし群よりも「有」の回答の割合が高かった.先輩看護師は,自らの言動が「被害を受けた」と認識されることを自覚し,被害認識を与えない言動を行うことが重要であることと,20~30歳代女性看護師のメンタルヘルス対策には先輩看護師の言動に対する被害認識を考慮した方策を盛り込む必要性が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ