カテーテル由来血流感染(catheters-related blood stream infection: CRBSI)診断における経カテーテル血液培養検査の現状と課題 —東海・北陸地区におけるアンケート調査より—

  • 村松 有紀
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ 愛知医科大学看護学部
  • 山岸 由佳
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ 愛知医科大学病院感染症科
  • 松島 由実
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ JA三重厚生連南島メディカルセンター看護部
  • 犬塚 和久
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ JA愛知県厚生連医療事業部医療課
  • 大曲 貴夫
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ 国立国際医療研究センター病院国際感染症センター
  • 三鴨 廣繁
    東海血流感染ネットワークワーキンググループ 愛知医科大学病院感染症科

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status and Problems of Blood Extraction for Blood Culture and Catheter Tip Cultivation from Indwelling Catheters —Questionnaire Survey in Tokai and Hokuriku Areas—
  • カテーテル由来血流感染(catheters-related blood stream infection: CRBSI)診断における経カテーテル血液培養検査の現状と課題 : 東海・北陸地区におけるアンケート調査より
  • カテーテル ユライ ケツ リュウカンゾメ(catheters-related blood stream infection: CRBSI)シンダン ニ オケル ケイ カテーテル ケツエキ バイヨウ ケンサ ノ ゲンジョウ ト カダイ : トウカイ ・ ホクリク チク ニ オケル アンケート チョウサ ヨリ
  • Current Status and Problems of Blood Extraction for Blood Culture and Catheter Tip Cultivation from Indwelling Catheters —Questionnaire Survey in Tokai and Hokuriku Areas—

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説明

  血流感染診断目的での血管内留置カテーテルからの血液培養検体採取は一般的に推奨されていないが,カテーテル由来血流感染(CRBSI)の診断目的でのカテーテルからの検体採取,カテーテル先端培養は推奨されている.しかし,それらは汚染との鑑別が困難であるという事実もあり臨床現場での実施率は不明である.<br>   今回,それらの実施状況を把握する目的で,東海・北陸地区の感染管理認定看護師が在籍している188施設にアンケートを郵送し回収されたデータを解析した.回答は114施設(回収率61%)から得られた.<br>   アンケートの結果,CRBSIが疑われる場合,カテーテル先端培養は98%の施設で実施されていたが,培養方法は施設により異なっていた.また,カテーテル採血と末梢血の同時培養を全例に実施している施設が2%しか無いなど,CRBSI診断目的での血液培養が効果的に実施されていない施設が多いことが明らかになった.<br>   CRBSIの診断のためには,医療スタッフにルート類からの血液培養採取が効果的であることを理解してもらい,ルート類から血液培養を採取する場合は,末梢血を採取した場合と同程度まで汚染率を下げるために,教育的な介入をすることが必要と考えられた.<br>

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参考文献 (18)*注記

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