院内感染に関する患者(一般市民)の意識・実態調査 2—過去 6 年間に渡る全国調査結果からみえた患者行動の変化—

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タイトル別名
  • Awareness Survey on Healthcare-Associated Infection 2 —Changes in Consumer Behaviors over Six Years of The Nationwide Survey—
  • 院内感染に関する患者(一般市民)の意識・実態調査(2)過去6年間に渡る全国調査結果からみえた患者行動の変化
  • インナイ カンセン ニ カンスル カンジャ(イッパン シミン)ノ イシキ ・ ジッタイ チョウサ(2)カコ 6ネンカン ニ ワタル ゼンコク チョウサ ケッカ カラ ミエタ カンジャ コウドウ ノ ヘンカ
  • Awareness Survey on Healthcare-Associated Infection 2 ^|^mdash;Changes in Consumer Behaviors over Six Years of The Nationwide Survey^|^mdash;

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抄録

  組織として感染対策を取り組む医療機関は増えているが,患者がどのように理解し医療機関への信頼に繋がっているのかを調査するために,6年間に渡り毎年,一般市民を対象にアンケート調査を実施している.今回,新型インフルエンザの大流行を機に,感染対策に対する考え方や行動の変化を調査から知り得る事ができた.この調査は,毎年3000人以上を対象としたインターネット調査であり,患者自身が行う感染対策や医療機関へ期待する項目など計30項目を質問し回答を得ている.その結果,新型インフルエンザ発生前後で患者行動を比較すると発生後は,手を洗うことやマスクの装着,咳エチケットの励行が上がっていた.また,医療機関への感染対策で期待する項目の変化も認められた.しかしながら,翌年の調査では,若干,感染対策に関する行動が下がっていることがわかった.感染対策に対する正しい情報を患者へ提供することが重要だと,2008年に当学会で報告したが,今回の調査では情報を提供し続けなければ患者の行動は元に戻ることがわかった.つまり患者への情報提供は,一時的でなく継続的に行う必要性があると考える.<br>

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