Defined daily dose (DDD)とdays of therapy (DOT)を用いた抗菌薬使用量の評価

  • 丹羽 隆
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT 岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
  • 外海 友規
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT 岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
  • 鈴木 景子
    岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
  • 渡邉 珠代
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT
  • 土屋 麻由美
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT
  • 太田 浩敏
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT 岐阜大学医学部附属病院 検査部
  • 村上 啓雄
    岐阜大学医学部附属病院 生体支援センターICT

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Antimicrobial Consumption Using Days of Therapy With Defined Daily Dose
  • Defined daily dose (DDD)ト days of therapy (DOT)オ モチイタ コウキンヤク シヨウリョウ ノ ヒョウカ

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説明

  Defined daily dose (DDD)を用いた抗菌薬使用量の集計はWHOが推奨する方法である.しかしながら,DDDによる集計は総使用量の集計であるため,使用動向の解釈には限界がある.我々は,欧米にて評価が高まりつつあるdays of therapy (DOT)によって当院の2005年1月から2013年6月の注射用抗菌薬の使用量を集計した.セフタジジムはDDD法,DOT法による集計値ともに年々有意に減少したが,DDD/DOT比は変化なかったことから,使用日数もしくは使用人数の減少によって総使用量が減少したと判定できた.メロペネムはDDD法による集計値,およびDDD/DOT比は有意に増加したがDOT法による集計値は有意に変化しなかったことから,1日用量の増加によって総使用量が増加したと判定できた.一方,テイコプラニンはDDD法による集計値は変化なく,DOT法による集計値の有意な減少,DDD/DOT比の有意な増加が見られたことから,1日用量が増加したが使用日数または使用人数の減少により総使用量は変化していないと判定された.以上の結果から,DDD法とDOT法を使用することにより,抗菌薬使用動向をより詳細に分析でき,今後の抗菌薬適正使用の一助となると考えられた.<br>

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参考文献 (9)*注記

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