ミャンマー産ダイジョ(<i>Dioscorea alata</i> L.)における塊茎の成分特性の品種間差異

DOI
  • 李 佩璇
    東京農業大学大学院農学研究科 国際農業開発学専攻
  • 志和地 弘信
    東京農業大学大学院農学研究科 国際農業開発学専攻
  • 入江 憲治
    東京農業大学大学院農学研究科 国際農業開発学専攻
  • Ye Tint Tun
    ミャンマー農業灌漑省ミャンマー農業公社
  • 石田 裕
    東京農業大学短期大学部栄養学科
  • 豊原 秀和
    東京農業大学大学院農学研究科 国際農業開発学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Difference in Ingredient Characteristics of Tuber in Water Yam (<i>Dioscorea alata</i> L.) Varieties of Myanmer

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抄録

本研究は,ミャンマーから導入したヤマノイモ属ダイジョ(Dioscorea alata L.)品種の塊茎に含まれる一般成分,ポリフェノール類とその抗酸化能,アラントイン,アラントイン酸,アデノシンおよび遊離糖類含有量の品種間差異を明らかにすることを目的とした. <br>ミャンマーのダイジョ品種の塊茎成分は,全ての成分で品種間差異が大きかった.特に,これまでに報告されている同じヤマノイモ属のナガイモ(Dioscorea opposita)やジネンジョ(Dioscorea japonica)などに比べて,ミャンマーのダイジョ塊茎成分には炭水化物,脂質,ポリフェノールおよび遊離糖類が多く含まれることが明らかになり,ミャンマーのダイジョ品種が,塊茎成分において,遺伝的多様性が大きいことを示した.一方,アラントインの含有量は,ジネンジョやツクネイモ(D. opposita)より低く,アデノシンは全ての品種に含有が認められた.なお,実験には倍数性レベルの異なる品種を用いたが,塊茎成分量と倍数性レベルとの関係については,ミャンマーの3倍体の品種において脂質が多く含まれる傾向を認めたものの,その他の測定物質の含有量と倍数性との関係は明確ではなかった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205298142336
  • NII論文ID
    130003398731
  • NII書誌ID
    AA12327127
  • DOI
    10.11248/nettai.3.62
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC3MXjsFOjs7w%3D
  • ISSN
    21872414
    18828434
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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