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- 佐々木 圭太
- 鶴見大学大学院歯学研究科補綴学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- Reinforcement of Endodontically Treated Teeth with Flared Root Canals Using Composite Resin Cores with Fiber Posts and a Sleeve
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説明
目的:本研究の目的は漏斗状根管に対する最適な支台築造方法を見いだすことである.<br>方法:実験は,三点曲げ試験と破折試験を行った.三点曲げ試験では,コア用とポスト用の2種類の支台築造用コンポジットレジンに対して,レジン支台築造方法を想定した4条件(レジン支台築造,1本のファイバーポストを中央に配置したレジン支台築造,3本のファイバーポストを配置したレジン支台築造,スリーブならびにファイバーポストを配置したレジン支台築造)について曲げ強さ,曲げ弾性係数を比較検討した.破折試験では,ウシ歯をヒト上顎中切歯の歯根形態に倣い加工し,支台歯を製作した.築造方法は,三点曲げ試験で行った4条件に鋳造支台築造を加えた5条件について破折強度,破折様相を比較検討した.<br>結果:曲げ強さにおいて,2種類の支台築造用コンポジットレジンともに3本のファイバーポストならびにスリーブを配置させた条件は,ファイバーポストなし及び中央に1本の条件と比較して高い曲げ強さを示した.破折強度では,鋳造支台築造が最大値を示し,その他の条件と比較して有意に高い値を示した.破折様相において,鋳造支台築造は再修復不可の重篤な破折様相を多く示したが,その他の条件は再修復可能な破折様相を多く示した.<br>結論:漏斗状根管において,レジン支台築造を行う場合は,複数本のファイバーポストもしくはスリーブを配置させたレジン支台築造方法が望ましいと思われた.
収録刊行物
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- 日本補綴歯科学会誌
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日本補綴歯科学会誌 2 (3), 157-166, 2010
公益社団法人 日本補綴歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205300313728
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- NII論文ID
- 10029765311
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- NII書誌ID
- AA12374568
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- ISSN
- 18836860
- 18834426
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可